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相続税申告は自分でできる?税理士に頼むべきケースを判断基準つきで解説

PR | 相続 |
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相続税の申告、自分でやるか税理士に頼むか

確定申告をe-Taxで済ませたことがある方なら、「相続税の申告も自分でできるのでは?」と考えるのは自然なことです。

しかし、相続税と所得税はまったくの別物です。財産の評価、特例の適用判断、遺産分割のルール——確定申告にはなかった論点が次々と出てきます。

国税庁の統計によると、相続税の申告を自分で行っている人は 全体の約10〜15% にとどまります。裏を返せば、85〜90%の人が税理士に依頼しているということです。

ただし「全員が税理士に頼むべき」というわけではありません。自分のケースがどちらに当てはまるのか、この記事で判断できるようにしていきます。


相続税を自分で申告できる条件

以下の条件に すべて当てはまる なら、自力での申告も現実的な選択肢になります。

1. 相続財産が預貯金と少額の有価証券のみ

財産の種類がシンプルであれば、評価で迷うことはほとんどありません。通帳の残高と証券口座の時価を確認すれば、申告書に記載する金額が決まります。

2. 不動産が含まれない(または自宅1件のみで評価が単純)

相続税で最も難しいのが不動産の評価です。路線価、借地権割合、奥行補正——専門用語が並ぶだけでなく、評価の仕方ひとつで税額が大きく変わります。

不動産がない、あるいは整形地の自宅1件だけであれば、国税庁のマニュアルに沿って自力で評価することも可能です。

3. 相続人が少なく、争いがない

相続人が1〜2人で、遺産の分け方にもめごとがなければ、遺産分割協議書の作成もそれほど複雑にはなりません。

4. 特例の適用が不要

小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減を使う必要がないケースなら、申告書の記載も比較的シンプルです。逆に言えば、特例を使いたい場合は専門家のサポートがあったほうが安全です。


相続税申告を税理士に依頼すべき5つのサイン

「ひとつでも当てはまったら、一度相談してみる」くらいの感覚で読んでみてください。

筆者の経験では、家族の相続で負債が発覚した際、自分だけでは何をどうすればいいのかまったくわかりませんでした。幸い、親が知り合いの弁護士に相談してくれたことで、相続放棄という選択肢を適切なタイミングで取ることができました。あのとき専門家の助けがなければ、期限を逃していた可能性もあります。「まず相談する」という行動が、結果的に一番の安心材料になりました。この経験を含め、相続放棄の件数データと手続きの実際を相続放棄は年間30万件超|データと体験で見る実態に詳しくまとめています。

1. 不動産が複数ある

自宅以外に賃貸物件や遊休地がある場合、それぞれの土地の評価方法が異なります。評価を誤ると、過大申告で税金を払いすぎるか、過少申告でペナルティを受けるか、どちらのリスクもあります。

2. 小規模宅地等の特例を使いたい

この特例を正しく適用できれば、土地の評価額を 最大80%減額 できます。しかし、適用要件は細かく、居住要件・保有要件・事業用の区分など、ケースごとに判断が分かれます。

数百万円〜数千万円の税額差が出る特例だけに、自己判断で進めるリスクは大きいと言えます。

3. 相続人間で意見が割れている

遺産の分け方でもめている場合、税務の問題だけでなく法律の問題も絡んできます。税理士に依頼することで、税務面のアドバイスを受けながら、必要に応じて弁護士との連携もスムーズに進められます。

4. 名義預金・生前贈与がある

「親の口座から子どもの口座に毎年110万円を移していた」——こうしたケースでは、税務署から名義預金として指摘されるリスクがあります。生前贈与の持ち戻し計算も含めて、専門家に確認してもらうのが安全です。

5. 申告期限まで6ヶ月を切っている

相続税の申告期限は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から 10ヶ月 です。残り6ヶ月を切っている場合、財産調査・評価・分割協議・申告書作成を並行して進める必要があり、自力では時間的に厳しくなります。


相続税の税理士費用の相場と節約法

相場はいくらくらい?

相続税申告の税理士報酬は、一般的に 遺産総額の0.5〜1.0% が目安です。

遺産総額税理士報酬の目安
5,000万円25万〜50万円
1億円50万〜100万円
3億円150万〜300万円

遺産の内容が複雑な場合(不動産が多い、特例適用ありなど)は加算されることもあります。

「高い」と感じたら

費用が気になるのは当然のことです。ただ、ひとつ知っておいてほしいのは、自力申告のミスによるペナルティのほうが高くつくケースが多い ということです。

過少申告が発覚した場合、本税に加えて以下が課されます。

  • 過少申告加算税:追加納付額の10〜15%
  • 延滞税:年利2.4%〜(期間に応じて加算)
  • 重加算税(悪質と判断された場合):35〜40%

費用を抑えたい場合は、以下の方法が有効です。

  • 複数の税理士から見積もりを取る:2〜3社に相談するだけで、相場観がつかめます
  • 紹介サービスを利用する:相続に強い税理士を無料で紹介してもらえるサービスがあり、利用者の71.4%が報酬の引き下げに成功しているというデータもあります

まとめ ── 迷ったときの判断チェックリスト

最後に、自分で申告するか税理士に頼むかの判断基準を整理します。

自分で申告できる可能性が高い人:

  • 財産は預貯金と少額の有価証券のみ
  • 不動産がない(または自宅1件で評価が単純)
  • 相続人は1〜2人で争いなし
  • 特例の適用が不要

税理士に相談したほうがいい人:

  • 不動産が複数ある
  • 小規模宅地等の特例を使いたい
  • 相続人間で意見が割れている
  • 名義預金や生前贈与がある
  • 申告期限まで時間がない

どちらに当てはまるか微妙なときは、まず無料相談で「自分のケースはどうか」を聞いてみる のが最も確実です。相談したからといって必ず依頼する必要はありません。相続に強い税理士を探したい方は、税理士ドットコムの無料紹介サービスで相談してみるのも選択肢の一つです。

そもそもどれくらいの相続税がかかるのか、概算を知りたい方はこちらで試算できます。 → 相続税かんたんシミュレーション

自分で判断するための材料を集めること——それが、相続税申告の最初の一歩です。


関連note: 確定申告、税理士に頼むか自分でやるか迷った話

関連note: 親が亡くなったあと、悲しむ暇がなかった話

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エム

IT業界で10年以上の実務経験を経てフリーランスに。青色申告・開業届・相続手続き・資産運用など、お金まわりの実体験をもとに発信しています。

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