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2027年から青色申告はどう変わる? — 75万円控除を受けるための条件と22年ぶりの改正全容

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2027年から青色申告はどう変わる? — 75万円控除を受けるための条件と22年ぶりの改正全容
この記事のポイント
  • 2027年から紙申告の控除は10万円に激減、e-Tax+期限内申告で75万円の新区分が誕生
  • 75万円控除の条件は「複式簿記」「e-Tax」「期限内申告」の3つ
  • 会計ソフトはコスト重視ならやよいの青色申告オンライン、銀行連携重視ならマネーフォワード クラウドが候補
  • 2026年中にe-Tax移行を済ませておくのが現実的なルート

青色申告の仕組みが22年ぶりに大きく変わります。2027年からの改正方針では、紙で確定申告を続ける人の控除額は大幅に引き下げられ、e-Tax(電子申告)と期限内申告をセットで行う人には、新しく75万円控除の区分が設けられる見込みです。

結論から先に言います。紙申告派には実質的な増税、電子申告派にはむしろ朗報というのが今回の改正の方向性です。フリーランス・個人事業主なら、この機会に電子申告に完全移行しておくのが一番コストの安い判断になります。

筆者自身、フリーランス時代から「確定申告がめんどくさい」と感じたことがほぼありません。理由はシンプルで、freee + e-Tax + マイナンバーカードの組み合わせでほぼ自動化されているからです。この記事では、改正の3つのポイントと、75万円控除を受けるための条件、そして会計ソフトの選び方を、実体験を交えて整理しました。

2027年改正の3つのポイント

今回の改正案は、次の3点に整理できます。

1. 紙申告の控除額が大幅減額

現在、青色申告の控除額は紙で申告しても最大55万円が認められています。改正後は、紙申告で受けられる控除は10万円まで引き下げられる方針です。

つまり、紙で申告している限り、青色申告の節税メリットはほぼなくなります。紙のまま青色申告を続ける実務的なメリットは、白色申告との差額10万円分だけ、という状態に落ち込みます。

2. e-Tax + 期限内申告で75万円の新区分

一方で、e-Tax(電子申告)を利用し、かつ申告期限内に提出することを条件に、75万円控除という新しい区分が設けられる見込みです。

現行の65万円控除を受けている電子申告派にとっては、そのまま10万円分がアップグレードされるイメージです。控除額が上がるので、電子申告派には歓迎できる内容です。

3. 22年ぶりの大型改正

青色申告の控除額の構造が大きく変わるのは、2005年以来、22年ぶりです。フリーランス・個人事業主に直接影響する税制改正の中でも、数少ない大型の見直しです。

最新の施行日や控除額の確定情報は、国税庁財務省の公式発表を定期的にチェックしてください。

筆者のリアル:「確定申告はめんどくさい」ことがない

正直に書くと、筆者はフリーランス時代に一度も「確定申告がつらい」と感じたことがありません。青色申告を連続で自力完了していましたが、特別に税務や経理に強かったわけではありません。freeeとe-Tax、マイナンバーカードを組み合わせると、想像以上に手軽に終わるというだけの話です。

具体的な流れはこんな感じです。

  1. 日々の収支はfreeeに自動連携で記録(銀行口座・クレジットカード連携)
  2. 確定申告の時期になったら、freeeの「確定申告」モードで質問に答えるだけ
  3. 提出はfreeeからそのままe-Taxへ送信(マイナンバーカードをスマホでタッチ)

トータルで2〜3時間あれば確定申告が1年分完了します。紙の申告書を手書きしていた時代と比べると、「え、普通にやっていれば65万円控除は取れるものじゃないんですか?」というのが偽らざる感覚です。

ところがSNSや周囲のフリーランスを見ていると、「確定申告は地獄」「紙で手書きしている」「期限ギリギリで焦って徹夜」という声が今でも多い。電子申告派にとっての当たり前が、世間の当たり前ではない——このギャップが、2027年の改正で顕在化します。

紙で申告している人にとって、この改正に焦る必要はまったくありません。焦って紙のまま工夫を重ねるのではなく、この機会にe-Taxに完全移行するのが一番合理的な判断です。

75万円控除を受けるための3つの条件

改正後の75万円控除を受けるために必要な条件を整理します。方針段階ですが、骨子は次の3つです。

1. 複式簿記で帳簿を作成する

青色申告の基本要件である複式簿記による記帳は、これまで通り必要です。ただし、クラウド会計ソフトを使えば銀行連携と自動仕訳でほぼ自動化できるため、実質的なハードルではありません。

2. e-Tax(電子申告)で提出する

紙申告を続ける限り、改正後は10万円控除ゾーンに落ちます。e-Taxへの移行は必須条件です。

e-Tax利用の認証方式は2つあります。

  • マイナンバーカード方式:マイナンバーカード+スマホ(NFCタッチ)、またはICカードリーダー
  • ID・パスワード方式:税務署で事前に発行してもらう暫定的な方式

筆者はマイナンバーカード方式を使っています。クラウド会計ソフトとの連携が滑らかで、スマホでカードにタッチするだけで申告が完了するので、一度体験すると紙には戻れません。

3. 申告期限内に提出する

期限内申告が条件として設けられる方針です。3月15日(または延長期限)に遅れた時点で75万円控除から外れることになります。

「毎年ギリギリに駆け込んで申告する」スタイルの人は、2027年までに行動パターンを変えておく必要があります。

10万円控除ゾーンに落ちないためのチェックリスト

改正後、自分が10万円控除まで下がってしまわないか、次のリストで確認してください。

  • 紙で申告している → 電子申告へ移行
  • e-Tax未登録 → マイナンバーカード or ID・パスワードを準備
  • 期限を過ぎた申告が常態化している → 早期着手の仕組みを作る
  • 複式簿記ができていない → クラウド会計ソフトを導入

1つでも該当したら、2027年までに改善しておくのが安全です。特に紙申告派は、移行に1年分の慣れが必要なので、2026年中に準備を終えておくことをおすすめします。

クラウド会計ソフト3社比較(freee / 弥生 / マネーフォワード)

複式簿記は、クラウド会計ソフトを使えば実質自動化できます。主要3社の比較です。

freeeやよいの青色申告オンラインマネーフォワード クラウド
月額目安1,480円〜初年度無料〜1,280円〜
シェア個人事業主に強いクラウド確定申告No.1(53.9%)法人・銀行連携に強い
UIスマホ完結型PCベースで画面がシンプルクラウド連携数が国内最多
e-Tax連携○(マイナカード対応)○(マイナカード対応)○(マイナカード対応)
サポートチャット・メール電話サポートありチャット・メール
向いている人スマホで完結させたいコスト重視・電話で聞きたい銀行連携重視・法人化も視野

どれを選ぶべきか

結論から言うと、3社とも75万円控除の条件(複式簿記・e-Tax・期限内申告)をクリアできます。e-Tax移行はどのソフトでも問題なく、あとは使い勝手とコストの好みで決めて構いません。

コストを抑えて試したい人には、やよいの青色申告オンラインが第一候補です。初年度無料キャンペーンがあるので、コスト0で使い勝手を確認できます。クラウド確定申告ソフトのシェアNo.1(53.9%)で電話サポートもあり、初めて会計ソフトを使う人にはいちばん入りやすい選択肢です。

スマホで完結させたい人には、freeeが抜きんでています。スマホアプリのUIが洗練されていて、レシート撮影から確定申告の送信まですべてスマホで完結します。マイナンバーカードとの連携もスムーズで、外出先からでも作業できます。

銀行・カード連携を重視する人には、マネーフォワード クラウドがおすすめです。連携可能な金融機関数が国内最多(3,600以上)で、自動仕訳の精度も高いとされています。経費を複数のクレカに分けている人には特に相性がいいはずです。

筆者のfreeeロックイン体験 — 「最初はCMで選んだ気がする」

正直なところを書くと、筆者はなぜfreeeを最初に選んだのか、今ではあまり覚えていません。独立した当時、CMや広告でfreeeの名前をよく見ていたので、その印象で登録した記憶がうっすらある、くらいの話です。

その後、弥生会計にも興味を持って少し触ってみたことがあります。シェアNo.1で初年度無料なら悪くないな、と思ったのですが、すでにfreeeに勘定科目や取引ルール、銀行連携の設定を済ませた状態だったので、「弥生にまた一から設定を移すのは手間だな」と感じて、結局freeeを使い続けることに落ち着きました。

この経験から断言できることがひとつあります。クラウド会計ソフトは「最初に選んだもの」でほぼ固定される——これはほぼ全ユーザーに共通する構造だと思います。数年分の取引データと設定を移すコストが大きいので、乗り換えを検討しても、よほど致命的な不満がない限り現状維持を選ぶことになります。

これから始める人へのアドバイスは1つだけ。最初の1本目はじっくり選ぶこと。2027年の改正を機にe-Taxに移行するタイミングは、会計ソフトを選び直す数少ないチャンスです。無料プランや初年度無料キャンペーンを活用して、2〜3社を触り比べてから決めてください。

2027年改正に向けた準備タイムライン

改正に備えてやっておくべきことを時系列で整理しました。

時期やること
2026年内クラウド会計ソフトを導入し、日々の記帳を自動化
2026年内マイナンバーカードの取得・更新・電子証明書の有効期限チェック
2027年1〜3月e-Taxで一度確定申告を経験しておく(リハーサル)
2027年以降75万円控除の条件(複式簿記・e-Tax・期限内)をルーチン化

改正直前に慌てるのではなく、2026年中にe-Tax移行を済ませておくのが現実的なルートです。特にマイナンバーカードの電子証明書は5年で失効するので、確定申告の時期に失効していて焦るケースがよくあります。早めの確認が鉄則です。

よくある質問

Q. 改正後も紙で申告することはできる?

できますが、控除額は10万円まで下がる方針です。紙申告を続ける実務的なメリットはほぼなくなります。

Q. e-Taxの初期設定は難しい?

初年度は多少手間がかかりますが、クラウド会計ソフト経由で送信するルートを選べば、画面の指示に従うだけでほぼ完了します。マイナンバーカードをスマホにタッチするだけで電子署名ができる時代になっています。

Q. 弥生・マネーフォワードへの乗り換えは今からでも遅くない?

遅くありません。ただし1年分のデータをまたいで乗り換えるのは手間なので、2027年の確定申告期が終わった直後(2027年4月以降)が切り替えタイミングとしては自然です。これから新規に導入するなら、最初の1本目を慎重に選んでおけば問題ありません。

Q. 75万円控除の75万円という金額はどれくらい節税になる?

現行の65万円控除と比べて、10万円分の課税所得が追加で減ります。所得税率10%の層で年間約3万円、20%の層で年間約6万円、33%の層で年間約10万円の節税効果です。電子申告の手間はほぼゼロなので、実質的に何もしなくても毎年この差額が手元に残る計算です。

Q. 青色申告の基本的な流れを知りたい

青色申告と白色申告の違い|フリーランスはどちらを選ぶべきかフリーランスの確定申告ガイドで、全体の流れと手続きを解説しています。

まとめ

2027年の青色申告改正は、紙申告派には厳しく、電子申告派には追い風という明確な方向性の改正です。

  • 紙申告の控除は大幅減額(→ 10万円ゾーン)
  • e-Tax + 期限内申告で75万円の新区分
  • 22年ぶりの大型改正、2026年中の準備が現実的
  • 会計ソフトは「最初に選んだもの」でほぼ固定されるので、初回選びが重要

筆者の実感として、「freee + e-Tax + マイナンバーカード」の組み合わせで、確定申告は”めんどくさい”作業ではなくなります。改正を機に紙申告から卒業することを、フリーランスの全員におすすめしたい内容です。

会計ソフト選びで迷ったら、初年度無料で試せる弥生スマホ完結のfreee銀行連携重視のマネーフォワードから、自分のスタイルに合うものを1つ選んで始めてください。

確定申告の全体像についてはフリーランスの確定申告ガイド青色申告と白色申告の違いも参考にしてください。

エム

エム

IT業界で10年以上の実務経験を経てフリーランスに。青色申告・開業届・相続手続き・資産運用など、お金まわりの実体験をもとに発信しています。

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