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フリーランスの確定申告ガイド|青色申告の始め方から会計ソフト・税理士選びまで

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フリーランスの確定申告ガイド|青色申告の始め方から会計ソフト・税理士選びまで

「確定申告、何から手をつければいいんだろう」

フリーランスになった最初の年、多くの人がこの壁にぶつかります。

副業の確定申告なら「所得20万円超で申告」という明確なラインがありますが、フリーランスは事業所得として全額を申告する義務があります。白色か青色か、会計ソフトはどれを選ぶか、税理士は必要なのか——判断すべきことが多い。

この記事では、フリーランスの確定申告の全体像を整理しました。青色申告を自力で完了した筆者の経験も交えて、実務に必要な知識をまとめています。


フリーランスの確定申告は副業とは別物

まず前提として、フリーランス(個人事業主)の確定申告は会社員の副業とは仕組みが違います。

項目会社員の副業フリーランス
所得の種類雑所得(多くの場合)事業所得
申告義務所得20万円超で発生全額申告(赤字でも)
青色申告原則不可(事業的規模でない限り)可能(最大65万円控除)
経費の幅限定的事業に関連する支出を幅広く計上可能
社会保険会社の健康保険+厚生年金国民健康保険+国民年金(全額自己負担)

副業の確定申告について知りたい方は副業の確定申告は自分でできる?税理士に頼むべきケースをご覧ください。

ここから先は、フリーランスの方に向けた内容です。


白色申告と青色申告の違い

フリーランスの確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2つの方法があります。

項目白色申告青色申告(65万円控除)
特別控除なし最大65万円
帳簿簡易帳簿複式簿記
赤字の繰越不可3年間繰越可能
家族への給与経費にできない専従者給与として経費計上可能
事前届出不要青色申告承認申請書が必要

結論から言えば、フリーランスなら青色申告一択です。

65万円の特別控除は、仮に所得税率20%+住民税10%なら年間約19.5万円の節税になります。複式簿記が必要ですが、会計ソフトを使えば自動で対応できるため、実質的なハードルはほとんどありません。


青色申告の始め方(2ステップ)

青色申告を始めるには、次の2つの届出を税務署に提出します。

ステップ1:開業届(個人事業の開業届出書)

事業を開始した日から1ヶ月以内に提出します。e-Taxからオンラインで提出することもできます。

ステップ2:青色申告承認申請書

青色申告をしたい年の3月15日までに提出します。1月16日以降に開業した場合は、開業から2ヶ月以内が期限です。

届出提出先期限
開業届管轄の税務署事業開始から1ヶ月以内
青色申告承認申請書管轄の税務署その年の3月15日まで(新規開業は2ヶ月以内)

筆者もフリーランスになった際に開業届を自分で提出しましたが、書類自体はA4用紙1枚で、記入項目も少ないため難しくありません。

「確定申告の種類がよくわからない」という方は、確定申告タイプ診断で自分に合った申告方法を確認できます。

クラウド会計ソフト3社比較

青色申告の複式簿記は、クラウド会計ソフトを使えば自動化できます。主要3社を比較しました。

freeeマネーフォワード クラウドやよいの青色申告オンライン
月額1,480円〜1,280円〜初年度無料〜
複式簿記○(自動仕訳)○(自動仕訳)○(自動仕訳)
銀行連携◎(連携先が最多)
スマホ対応
サポートチャット・メールチャット・メール電話サポートあり
インボイス対応
向いている人スマホ中心で手軽にやりたい銀行口座が多い・連携重視コストを抑えたい・電話で聞きたい

どれを選ぶべきか

正直なところ、3社とも基本機能に大きな差はありません。日々の記帳、自動仕訳、確定申告書の作成——どのソフトでも対応できます。

選ぶポイントは使い勝手の好み次第です。

筆者はフリーランス時代に会計ソフトを使って青色申告を自力で完了しました。経費計算の作業自体が嫌いではなかったこともありますが、ソフトに銀行口座を連携させるだけで仕訳の大半が自動化される体験は、想像以上に楽でした。

迷ったら無料プランや初年度無料のキャンペーンを活用して、実際に触ってみてから決めるのがおすすめです。


税理士に頼むべきタイミング

会計ソフトがあれば自分で申告できますが、事業の規模や複雑さが増すと税理士に依頼した方が合理的になるタイミングがあります。

こんな状況なら税理士を検討

状況理由
年間売上が500万円を超えた経費の判断が複雑化、節税余地も大きくなる
消費税の課税事業者になったインボイス対応の実務が増える
法人化を検討している法人設立のタイミングや節税シミュレーションが必要
経費の按分に自信がない自宅兼事務所の家賃・光熱費・通信費の按分は判断が難しい
確定申告の時期に本業が繁忙期帳簿整理に割く時間が取れない

「最初だけ税理士」という選択肢

筆者の経験から一つアドバイスがあります。

もしフリーランス1年目で経費の判断に迷う場面が多いなら、最初の1〜2年だけ税理士に依頼して仕組みを学ぶ方法がおすすめです。

  • 何が経費になるか、プロの判断を見て覚えられる
  • 帳簿のつけ方を「正解」を見ながら学べる
  • 使える控除を見落とさずに済む

仕組みがわかった段階で自分に切り替えれば、3年目以降はコストを抑えて正確な申告ができるようになります。

「いきなり税理士事務所に行くのはハードルが高い」と感じる方は、税理士ドットコムのような無料紹介サービスを使ってみてください。自分のケースに合った税理士を紹介してもらえます。紹介された税理士と合わなければ断ることもできるので、まず話を聞いてみるだけでも十分です。


フリーランスが確定申告で失敗しやすいポイント

実際にフリーランスとして確定申告を経験した立場から、つまずきやすい点をまとめます。

1. 経費の按分を感覚で決めてしまう

自宅兼事務所の家賃や光熱費は、事業使用割合を合理的に算出する必要があります。「なんとなく半分」では税務調査で否認されるリスクがあります。

面積比や使用時間比で計算し、その根拠を記録に残しておきましょう。

2. 帳簿を年末にまとめてつける

「まとめてやろう」と思っていると、年末に膨大な作業量になります。会計ソフトに銀行口座を連携させて、月1回は仕訳を確認する習慣をつければ、確定申告の時期に慌てることはありません。

3. 控除の見落とし

フリーランスが使える控除は意外と多く、見落としがちなものもあります。

控除内容
青色申告特別控除最大65万円(e-Tax + 複式簿記)
小規模企業共済等掛金控除iDeCo・小規模企業共済の掛金
社会保険料控除国民健康保険・国民年金の全額
医療費控除年間医療費が10万円超の場合
生命保険料控除生命保険・個人年金の掛金

特に小規模企業共済iDeCoはフリーランスの節税手段として有効です。掛金が全額所得控除になるため、利用していない方は検討する価値があります。


よくある質問

インボイス制度に登録すべき?

取引先が法人中心なら、登録しておいた方がスムーズです。ただし、売上が1,000万円以下の免税事業者の場合、登録すると消費税の納税義務が発生するため、メリット・デメリットを比較して判断してください。

2割特例(2026年9月末まで延長)を使えば、納税額を売上にかかる消費税の2割に抑えることも可能です。

確定申告の期限に間に合わなかったらどうなる?

期限(通常3月15日)を過ぎると、無申告加算税(原則15〜20%)と延滞税が発生します。また、青色申告の65万円控除が10万円に減額されるペナルティもあります。

期限内の申告が難しい場合でも、できるだけ早く提出することでペナルティを軽減できます。

フリーランスの手取りはどれくらい?

確定申告の結果、所得税・住民税・個人事業税・国民健康保険料・国民年金を差し引いた金額が手取りになります。会社員と比べて手取り率は低くなりがちなので、事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。

フリーランス手取り計算機で簡単に試算できます。


まとめ

フリーランスの確定申告は、副業と比べて対応すべき項目が多くなりますが、青色申告+会計ソフトの組み合わせで大半はカバーできます。

ステップやること
1開業届+青色申告承認申請書を提出
2会計ソフトを導入して銀行口座を連携
3月1回、仕訳を確認する習慣をつける
4控除の見落としがないか年末にチェック
5e-Taxで確定申告書を提出

経費の判断に迷う場面が増えてきたら、それは税理士を検討するサインです。まずは税理士ドットコムで無料相談してみるだけでも、自分のケースの全体像が見えてきます。

フリーランスの始め方全般についてはフリーランスの始め方 完全ガイドもあわせてどうぞ。

エム

エム

IT業界で10年以上の実務経験を経てフリーランスに。青色申告・開業届・相続手続き・資産運用など、お金まわりの実体験をもとに発信しています。

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