Lステップとは? LINE集客を自動化するツールの機能・料金・始め方
「LINE公式アカウント、使いこなしたいけど機能が足りない気がする」
友だち登録が増え、メッセージ配信にも慣れてきた頃、多くの事業者がこの壁にぶつかります。全員に同じメッセージを送るしかない、どの経路から友だちが増えたかわからない、配信しすぎてブロックが増えた——。
この記事では、LINE公式アカウントの「その先」にある拡張ツールLステップについて、機能・料金・導入手順を体系的に解説します。
Lステップとは — LINE公式アカウントの「その先」
LINE公式アカウントだけでは足りなくなる瞬間
LINE公式アカウントの活用ガイドでも触れましたが、LINE公式アカウントは無料で使えて開封率も高い優秀なツールです。しかし、運用を続けていくと次のような場面に直面します。
- 全員に同じメッセージしか送れない — 男性客と女性客、新規とリピーターで内容を変えたいのに
- 流入元がわからない — Instagram経由なのかチラシ経由なのか判別できない
- 配信シナリオが直線的 — ユーザーの反応に応じた分岐ができない
- 「熱い見込み客」が誰かわからない — URLをクリックした人、動画を見た人を把握できない
LINE公式アカウントは「情報を届けるツール」としては十分ですが、「一人ひとりに合った情報を、自動で届けるツール」としては機能が不足します。
Lステップが補う3つの領域
Lステップは、LINE公式アカウントにマーケティングオートメーションの機能を追加する拡張ツールです。補完する領域は大きく3つに分かれます。
| 領域 | LINE公式アカウント単体 | Lステップ併用 |
|---|---|---|
| パーソナライズ | 全員に同じ配信 | 属性・行動に基づくセグメント配信 |
| 自動化 | 直線的なステップ配信 | 回答・行動に応じたシナリオ分岐 |
| 分析 | 開封率・クリック率のみ | 流入経路・スコアリング・クロス分析 |
「友だち全員に同じメッセージを送る」段階から、「一人ひとりに最適なメッセージを、最適なタイミングで自動送信する」段階に進化させるのがLステップの役割です。
Lステップでできること6選
① セグメント配信 — 「全員同じ」から卒業
LINE公式アカウント単体でも簡易的な絞り込みは可能ですが、Lステップではアンケート回答・購入履歴・タグ情報など、より詳細な条件でセグメントを作成できます。
活用例:
| セグメント | 配信内容 |
|---|---|
| 初回来店客 | 2回目来店クーポン |
| VIP客(来店5回以上) | 限定メニューの先行案内 |
| 30代女性 | 美容系の新メニュー紹介 |
| 問い合わせ後未来店 | フォローメッセージ |
「配信してもブロックされる」原因の多くは、自分に関係ない情報が届くことです。セグメント配信は、ブロック率を下げながら反応率を上げる基本施策です。
② シナリオ配信 — 分岐する自動ステップメール
LINE公式アカウントのステップ配信は「友だち追加後○日目に配信」という直線的な設計しかできません。
Lステップのシナリオ配信は、ユーザーの行動や回答に応じて配信内容を自動で切り替えられます。
例:オンラインスクールの体験申込フロー
友だち追加
↓
アンケート「興味のあるコースは?」
├→ プログラミング → コースAの特徴を配信
├→ デザイン → コースBの特徴を配信
└→ マーケティング → コースCの特徴を配信
↓
3日後: 無料体験の案内
↓
体験参加 → 入会特典の案内
体験未参加 → リマインド配信
この分岐を手動で管理するのは事実上不可能です。一度設計すれば24時間自動で動き続ける仕組みを作れるのが、シナリオ配信の最大の価値です。
③ 流入経路分析 — どこから来たかを可視化
「友だちが増えているけど、どの施策が効いているかわからない」。LINE公式アカウント単体で運用していると起きがちな問題です。
Lステップでは、QRコードやURLごとに流入元を計測できます。
計測例:
| 流入経路 | 友だち追加数 | 来店率 |
|---|---|---|
| チラシA | 12人 | 50% |
| Instagram広告 | 45人 | 15% |
| ウェブサイト | 28人 | 20% |
| 店頭POP | 33人 | 65% |
さらに、流入経路ごとに自動で異なるタグを付与し、その後の配信内容を変えることも可能です。「チラシ経由の人には割引訴求」「SNS経由の人にはブランドストーリー訴求」といった出し分けが自動で回ります。
④ リッチメニューの出し分け
LINE公式アカウントのリッチメニューは、友だち全員に同じものが表示されます。
Lステップを使えば、ユーザーの属性や状態に応じて異なるリッチメニューを表示できます。
| ユーザー状態 | 表示するメニュー |
|---|---|
| 新規友だち | 初回クーポン・メニュー紹介・予約ボタン |
| リピート客 | ポイント確認・再来店クーポン・紹介特典 |
| VIP客 | 限定メニュー・優先予約・特別イベント案内 |
「一つのメニューに情報を詰め込みすぎて、結局何も押されない」という問題を解消し、ユーザーごとに最適な導線を作れます。
⑤ スコアリング — 見込み度を自動判定
お客さんの行動に応じて自動でスコアを付与し、見込み度を数値化する機能です。
スコア設計の例:
| 行動 | 付与ポイント |
|---|---|
| メッセージ開封 | +1 |
| URLクリック | +3 |
| 動画視聴完了 | +5 |
| アンケート回答 | +5 |
| 来店 | +10 |
スコアが一定値を超えたら自動でクーポンを送信する、営業担当に通知を飛ばす——といった設定が可能です。「熱いお客さんに、ベストなタイミングでアプローチする」仕組みを自動化できます。
⑥ 予約管理・アンケート
外部の予約システムやGoogleフォームを使わなくても、LINE上で予約受付やアンケート収集を完結できます。
- カレンダー予約:空き枠表示→予約→前日リマインド→来店後フォローまで自動
- 回答フォーム:回答内容が自動でタグ・セグメント情報として蓄積される
特に予約管理は、外部サイトへの遷移によるユーザー離脱を防げるため、予約率の向上に直結します。
Lステップの料金プラン
Lステップには3つの料金プランがあります。
| プラン | 月額目安(税込) | 月間配信数 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| スタートプラン | 5,000円〜 | 〜1,000通 | セグメント配信、シナリオ配信、リッチメニュー出し分け |
| スタンダードプラン | 21,780円〜 | 〜15,000通 | スコアリング、流入経路分析、クロス分析 |
| プロプラン | 32,780円〜 | 〜45,000通 | スタッフ権限管理、API連携、全機能 |
※ 料金は改定される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
LINE公式アカウントの料金との合算で考える
Lステップの月額は、LINE公式アカウントの料金に上乗せされる形です。合計コストの目安は以下の通りです。
| 運用規模 | LINE公式アカウント | Lステップ | 月額合計 |
|---|---|---|---|
| 小規模スタート | 無料(200通) | 5,000円 | 約5,000円/月 |
| 中規模 | 5,000円(5,000通) | 21,780円 | 約26,780円/月 |
| 本格運用 | 15,000円(30,000通) | 32,780円 | 約47,780円/月 |
月額5,000円から始められるため、「まず小さく試して、効果を確認してからプランを上げる」という進め方が可能です。
投資対効果の目安として、客単価が5,000円以上のビジネスなら、月に1件でも新規予約や成約が増えればスタートプランの元は取れる計算です。
Lステップが向いている業種・ビジネス
美容室・サロン
リピート率が売上を左右する美容業界は、Lステップとの相性が非常に良い業種です。
- 前回の施術内容に基づいたメニュー提案を自動配信
- 来店間隔が空いた顧客に自動でリマインドクーポンを送信
- 新メニューのモニター募集をVIP客限定で案内
LINE公式アカウントの基本活用(予約受付・リッチメニュー)については美容室の予約システムを無料で導入する方法で解説しています。Lステップを追加することで、「受動的な予約受付」から「能動的なリピート促進」へ進化できます。
飲食店
- 来店頻度に応じた段階的クーポンの自動配信
- 「ランチ利用客」と「ディナー利用客」で配信内容を変える
- 新メニューの先行案内をVIP客に限定配信
オンライン講座・コンテンツ販売
体験申込から入会までの「教育→納得→申込」プロセスを自動化できるため、オンラインスクールやコンテンツ販売との相性は抜群です。
- 資料請求後のステップ配信で、数日かけて魅力を伝える
- 興味のあるジャンルごとにシナリオを自動分岐
- 受講生の進捗に応じたフォロー配信で離脱を防止
フリーランス・コンサルタント
一人で営業からサービス提供までこなすフリーランスこそ、自動化の恩恵は大きい。
- 問い合わせ→ヒアリング→見積もりの流れを半自動化
- ポートフォリオやサービス紹介をリッチメニューで常時公開
- 既存クライアントへの定期フォローを自動配信
Lステップの導入3ステップ
Step 1:LINE公式アカウントを開設する
LステップはLINE公式アカウントの拡張ツールなので、先にLINE公式アカウントの開設が必要です。
まだ開設していない方は、LINE公式アカウントの活用ガイドを参考に、アカウントを作成してください。すでに運用中の方はStep 2に進みましょう。
Step 2:Lステップに申し込み、LINE公式アカウントと連携する
Lステップ公式サイトからプランを選んで申し込みます。連携はLINE DevelopersのチャネルIDとチャネルシークレットを入力するだけで完了します。
初めてならスタートプランで十分です。機能が足りなくなったらプラン変更できます。
Step 3:初期設定を行う
連携後にまず設定すべきポイントは3つです。
- あいさつメッセージの再設計 — 友だち追加直後にアンケートを送り、属性情報を自動収集する設計に変更
- リッチメニューの出し分け — 新規・リピーターなど、状態別のメニューを2〜3パターン用意
- 最初のシナリオ作成 — 友だち追加後7日間の配信シナリオを1本作る
最初から完璧な設計を目指す必要はありません。「あいさつ→アンケート→属性に応じた1通目」が動けば、Lステップの効果を実感できるはずです。
「Lステップ構築」をスキルとして学ぶという選択肢
Lステップは「自分のビジネスに使う」だけでなく、「構築代行」として他の事業者に提供するという活用法もあります。
需要が急増している理由
LINE公式アカウントの導入企業は増え続けていますが、Lステップの設計・構築ができる人材はまだ不足しています。
- LINE公式アカウント開設数:3,700万件超(2024年時点)
- Lステップを使いこなせている事業者はごくわずか
- 構築代行の案件単価:1件あたり30万〜100万円
「導入したいけど自分では設定できない」という中小企業や個人店のニーズが強く、このスキルギャップが案件単価の高さに直結しています。
未経験から学ぶ方法
Lステップの操作そのものは独学でも覚えられます。ただし、実際の案件で成果を出せる設計力——業種ごとのシナリオ設計、セグメント戦略、KPI設計——は、実務経験なしに身につけるのは難しいのが実情です。
体系的なカリキュラムで、現役の構築代行者から直接学べる講座もあります。副業やフリーランスとしてLステップ構築を仕事にしたい方は、Lステップの構築スキルを体系的に学べる講座を検討してみる価値があります。
よくある質問
Lステップは個人事業主でも使える?
はい、個人事業主やフリーランスでも問題なく利用できます。法人登記は不要です。スタートプランなら月額5,000円程度で始められるため、規模を問わず導入可能です。
LINE公式アカウントなしでLステップだけ使える?
いいえ。LステップはLINE公式アカウントの拡張ツールのため、LINE公式アカウントの開設が前提です。Lステップ単体では動作しません。
導入したらすぐに効果が出る?
ツールを入れるだけでは効果は出ません。「どんなシナリオで、誰に、何を届けるか」の設計が重要です。ただし、セグメント配信によるブロック率の低下は比較的早く実感しやすい効果です。まずは1つのシナリオを作り、数値の変化を見ることをおすすめします。
Lステップ以外にも似たツールはある?
はい。エルメ(L Message)やプロラインフリーなど、LINE公式アカウントの拡張ツールは複数存在します。料金体系や機能に違いがあるため、自社の規模や目的に合ったものを比較検討するのが重要です。Lステップは導入実績の多さと機能の網羅性が強みです。
解約したらデータはどうなる?
解約してもLINE公式アカウントの友だちリストはそのまま残ります。ただし、Lステップ上で設定したシナリオ・タグ・スコアなどのデータは失われるため、バックアップを取ってからの解約をおすすめします。
まとめ
Lステップは、LINE公式アカウントの運用を「手動配信」から「自動化されたマーケティング」に引き上げるツールです。
ポイントを整理すると、
- セグメント配信でブロック率を下げ、反応率を上げる
- シナリオ配信で「一人ひとりに合った情報」を自動で届ける
- 流入経路分析で、どの施策が効いているかを数字で把握する
- 月額5,000円前後から始められ、効果を見ながらスケールできる
- 構築代行として副業・フリーランスのスキルにもなる
LINE公式アカウントを「作ったけど活用しきれていない」と感じている方は、まずスタートプランで小さく試してみてください。
エム
IT業界で10年以上の実務経験を経てフリーランスに。青色申告・開業届・相続手続き・資産運用など、お金まわりの実体験をもとに発信しています。
特設ページ
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